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ビジネス書なんかには、よく「共感が大事ですよ〜」って書いてあるのですが、
そもそも「共感」ってことは正しく理解しているかを考えたことってありますか?
「うんうん」「私もそう思う〜」
・・・って相槌を打つこと???
実はこれは間違いなのです。
そこで混同しやすい「同感と「共感」について紹介したいと思います。
同感とは
同感の主語は「自分(私)」
「わたしもその気持ちわかる!」
「私もあなたと同じ気持ち!
と
「私は相手の意見(価値観、世界観)と同じ感覚を持っていますよ!」と示すこと。
例)
友人:「昨日さ、上司にめちゅくちゃ怒られたんだけど、それがすごい理不尽な内容でさぁ〜。イラっとする〜。」
私:「あ〜わかる〜。私も最近そういうのあった〜。イラっとするよね。」
↑
いつの間にか話の主語が変わっている。(友人から私に変わっている)が起こっているのがわかりますか?
また、自分が同じ意見、同じ考えであることが必要。
またここのポイントは「同じ気持ちを感じている」ということ。
そのため、経験済みのこと/知っていることに対しては反応できるのですが、未経験のこと/知らないことについては反応できないことになります。
なので、「人に共感できない」という悩みは、この勘違いから生まれたりします。
そして、同感のことを「共感」だと勘違いしている人が多い!
(私が30年間ずっと勘違いしていたのですが、、、、)
じゃあ、共感とは?
共感の主語は「あなた(相手)」
「あなたはそう感じているんだね 。」と相手が感じている気持ちを受け取ること。
「あなたはそう思っているんだね。」「あなたはそう感じているんだね。」と認識/受け取ることを指します。
例)
友人:「昨日さ、上司にめちゅくちゃ怒られたんだけど、それがすごい理不尽な内容でさぁ〜。イラっとする〜。」
私:「友人ちゃん、昨日は理不尽な内容で怒られてイラっとしたんだね。」
↑
主語は友人のまま。
友人の状況や気持ちを受け取っているよ〜理解しているよ〜と示すこと。
極端に言えば、自分が相手と真逆の意見でも、自分の感じ方/意見/気持ちには関係ないため、共感することは可能なんです。
と言うことは・・・
共感はどんな相手に対してでも使えるスキルということ。
目の前にいる相手は、自分の意見を否定せずにただ受け取ってくれるだけで、
肯定されていると感じてくれて、自然と気持ちが和らぐものです。
ぜひ、共感の力を使ってみてください。